JICA民間連携事業JICA’s SME/SDG Business Support Program

2022.6 - 2023.12

プロジェクト名

理数系教育の地域格差改善及び副教材不足課題解消

  • 教育
国名:ウズベキスタン共和国
地域:中央アジア
発注者:JICA/国民教育省

プロジェクトのプログラムである数学のプレテスト・放課後授業・ポストテストが全て無事に終わり、ブハラ1番学校で実施されたセミナーにおいて関係者(教員・学生・保護者、300人以上)に分析結果のプレゼンテーションを実施し、皆興味深く耳を傾けてくれました。

 

セミナーでは、プログラムの成績TOP3の学生を発表しましたが、1位が女の子のNadiraちゃんと発表された時、Nadiraちゃんは嬉しさで涙を堪えきれなく、それを見て、Nadiraちゃんの親、担当先生が涙だし、皆の拍手の中、プレゼントが渡され、非常に感動的なセミナーとなりました。

 

セミナーが終わり、副校長・担当先生にお話を伺いました。感動するのはここからです。
実は、Nadiraちゃんは数学が得意ではなく、Nadiraちゃんより数学ができる子は沢山いました。学校に通い始めてからNadiraちゃんはテストで1位になったことはなく、頑張り屋で真面目な女の子ですが、学力の伸び悩みがある普通の中学生でした。しかし、Nadiraちゃんはプログラムに毎日参加し、積極的に勉強していました。

 

今回のプログラムではウズベキスタンの学校では学力のみで評価されており、「頑張り」を評価する方法がないことに気づいため、ポストテストの最高得点者ではなく、点数の伸びが一番大きい子を評価することにしました。その結果、Nadiraちゃんが1位となりました。

 

担当先生から言われたのは「15年以上教員していますが、学力ばかりで評価して、頑張っている子を評価しなかったことに気づきました。今回のプログラムで高得点取れなくても、一生懸命頑張っている子を応援する日本の評価方法を始めて、高得点取らせるだけが学校の役割ではなかったと気づかされた」また、ウズベキスタン教育センターの所長からも、「日本の評価方法は学生のモチベーションを上げるいい方法です、ぜひウズベキスタンで導入して広げて欲しい」とコメントを頂きました。

 


成績TOP3の学生 2023年

 


放課後の数学授業 2022年

 

 

ウズベキスタン:理数系教育の地域格差改善及び副教材不足課題解消に向けて案件化調査


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